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アレルギー科

アレルギー科

アレルギー科について

近年、気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)など、アレルギーの病気にかかる人が、たいへん増えて来ました。当院では、こうしたアレルギー物質によって引き起こされる、気管支ぜん息、アレルギー性鼻炎(花粉症)などの診断や治療を行います。
お子様、成人を問わず、気になるアレルギー性の症状がある場合は、お気軽にご相談ください。

患者様へ

舌下療法の初回導入、または休薬後の再開始は、1月から5月の間は行えません。

気管支ぜん息

気管支ぜん息は、空気の通り道である気道が炎症などで狭くなることによって、のどが「ゼーゼー・ヒューヒュー」と鳴ったり(喘鳴:ぜんめい)、咳や痰が出て呼吸が苦しくなったりする病気です。朝や夜寝るときなど、一定の時間に症状が現れる、あるいは咳が止まらなくなるような場合は、この病気かも知れません。
気管支ぜん息では、アレルギーを引き起こす原因物質である埃やダニ、ペットの毛などが体内に入り、気管支でアレルギー反応が起こります。また、アレルギー以外にも煙や気候など、周りの環境が原因になることもあり、風邪やストレスが刺激となって、症状がひどくなる場合もあります。

気管支ぜん息の検査

気管支ぜん息が疑われる場合は、血液検査でダニや埃、ペットの毛やフケなどへのアレルギーが無いかどうかの検査や、また呼吸機能検査を行います。

呼気NO検査
  • 呼気中の一酸化窒素を計測し、その割合でぜん息患者特有の気管支の炎症を確認する検査です。
    ぜん息患者は呼気中の一酸化窒素の濃度が高くなるため、ぜん息の症状が現れてない方でも発見し、早期の治療を行うことができます。
    当院では呼気中の一酸化窒素を測定する装置「NObreath(エヌオーブレス)」を導入しております。
    検査希望の方は外来受診時にご相談ください。なお、保険診療で検査可能です。
  • 呼気NO検査

気管支ぜん息の治療

治療としては、発作の治療と発作を起こさないための予防が大切になってきます。
発作が起こった際は、ステロイド吸入薬、気管支拡張薬などの薬物療法で炎症を抑えます。ここでステロイドと聞くと、副作用が気になる方も少なくないと思います。しかし吸入薬は直接気管支の表面に作用し、体にはほとんど吸収されないため、全身的な副作用はありません。
一方、予防のために自宅からアレルゲンの原因となるダニ、埃、ペットの毛やフケ、またタバコの煙などを除いて環境を整え、規則正しい生活をすることも大切です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は食事や環境によるなんらかの刺激がきっかけとなり、かゆみをともなう湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、慢性的に続く病気です。
症状は、かゆみのある湿疹が中心です。 アトピー性皮膚炎の原因は現在のところ、はっきりとはわかっていませんが、遺伝体質に加え、環境などが強く関係して発病すると考えられています。
この数十年来、アトピー性皮膚炎の患者数が増加して来たのですが、その原因としては、大気汚染や家屋の密閉による室内アレルゲンの増加(特にダニ)や、食生活の変化により、たんぱく質摂取量が増えたことなどが挙げられています。
アトピー性皮膚炎は、乳幼児期に発症することが多く、かつては乳幼児期に特有の病気で、「2歳で半分の患者さんが治り、10歳でさらにその半分が治り、18~20歳でほとんど治る」と言われていましたが、 実際にはその年齢になっても治らない患者さんや、一度治っても成人してから再発する患者さんもおられます。
症状としては、かゆみをともなう湿疹、皮膚の乾燥、掻き壊した後に出来るかさぶたなど、多様な症状が見られます。また、年齢によっても症状は変化します。

アトピー性皮膚炎の治療

治療としては、スキンケア、保湿、段階に応じた抗アレルギー薬、抗炎症薬を用いた治療が基本になりますが、皮膚を清潔に保ち、手で皮膚を掻いたり、ストレスや睡眠不足などの増悪因子を取り除いたりといったことも大切です。
また、食物アレルギーを合併している場合は、食物アレルギーが緩和すると症状も治まる場合があります。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

統計では花粉症の人口は1,000万人以上に上り、もはや“国民病”とも言われています。また今まで花粉症ではなかった人が、突然花粉症になることもよくあります。
原因は食生活や住環境の変化により、アレルギー体質の人が増加していることや、大気汚染(ディーゼルエンジンの排気ガス)など、さまざまな要因が考えられていますが、戦後植林したスギ林の樹齢が30年を超えて花粉の量が多くなっているのが大きな原因と言われています。
アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)は、花粉やハウスダストが鼻や目の粘膜に触れることによって刺激されて起こる鼻炎で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど、風邪の初期症状と似た一連のアレルギー症状を呈します。
その他にも、咳、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じ、体や顔のほてり、イライラ感、ぐったりするなど、体のいろいろな部位に多様な症状が起こります。
なお、アレルゲンとしては、スギやヒノキの花粉がよく知られていますが、これら以外にもアレルギーを引き起こす植物は、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギほか、たくさんの種類があります。

血液検査

血液検査をすることで、原因物質に対する抗体価が高くなっているかどうかがわかります。単に陽性か否かだけでなく、6段階評価で自分のアレルギーの強さがわかるので、どのくらい強い薬が適しているかが判断出来ます。原因がスギなのか、ヒノキなのかを判別することで、何ヶ月薬を飲むべきかも判断がつきます。スギ花粉症と思い込んでいたのに、実はハウスダストやダニのアレルギーだった、などという患者様もしばしばおられます。

花粉症の治療法

抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬を主体とした内服薬を用い(スギ花粉の飛散が開始する2週間前くらいから飲み始めると、花粉症の症状が出てから飲み始めるのに比べて、症状をよりよく抑えることが出来ます)、症状が強い場合は点眼薬や鼻スプレーを併用します。併せて、生活指導も行います。
くしゃみ、鼻水、目のかゆみなど、花粉症の症状がある場合は、ご相談ください。
さらに、2014年10月に杉の舌下免疫療法が行えるようになりました。
舌下免疫療法は、スギ花粉エキス(シダトレン)を舌下に垂らし、このエキスの量を徐々に増やして、アレルギー反応を起こさないように導く治療法です。
舌下免疫療法では、継続的な治療が必要で、効果を確認し、効果があれば最低2年間治療を行います。そこである程度効果の見られた方には、治療の継続をお勧めしております。
舌下免疫療法は全体の70~80%の人に有効と言われます。
2015年10月までは2週間に1度、それ以降は1ヶ月に1度外来通院が可能な方や継続的な治療が可能な方、また、興味がある方は是非外来にお越しください。

通年性アレルギー性鼻炎(ダニアレルギー性鼻炎)

通年性アレルギー性鼻炎とは、花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎と違い、1年を通してくしゃみや鼻づまり、鼻水がでる症状のことです。
通年性アレルギー性鼻炎の主な原因はハウスダストで、特にダニのふんや死骸が原因で引き起こります。
症状については、くしゃみが続けてでたり、鼻づまりが長期に渡り改善しない、透明の水のような鼻水がでるなどがあり、この症状が長く続いている場合は通年性アレルギー性鼻炎の可能性があります。

通年性アレルギー性鼻炎の治療法

通年性アレルギー性鼻炎の治療には、アレルゲン免疫療法や薬物療法、手術療法などがあります。
薬物療法は、アレルギー治療薬を使用し、アレルギー症状を抑えることが出来ます。
アレルギー治療薬には様々な種類があり、目薬や飲み薬、鼻へ噴霧する点鼻薬などがあります。
手術療法では、主に症状が強く現れている患者さまを対象としており、麻酔を投与し、鼻の粘膜にレーザーを照射して、アレルギー反応が起こりにくくする療法です。
アレルゲン免疫療法については、下記をご覧ください。

アレルゲン免疫療法

アレルゲン免疫療法とは、減感作療法とも呼ばれており、アレルギーの原因となる「アレルゲン」を少量ほど体内へ投与を行い、体をアレルゲンに慣らして、アレルギー症状を和らげる治療法です。
この治療法を行うことで、アレルギー症状を治すことが出来る治療法と考えられております。
対象のアレルギー症状は、花粉症やアレルギー性鼻炎、気管支喘息などに対してこの治療法が行われています

鳥居製薬のアレルゲン免疫療法専門サイト

アレルゲン免疫療法の種類

アレルゲン免疫療法は、以前から行われている治療法で、主には、アレルゲンを含む治療薬を皮膚に注射する「皮下免疫療法」や、近年新しく作られた舌下に投与する「舌下免疫療法」があります。
皮下免疫療法は、病院での投与が行われ、注射を使用するため、痛みが伴い、治療を始めは頻回に通院が必要となります。
それに対し、舌下免疫療法は舌下に治療薬を投与するため、痛みがなく、自宅での服用が可能です。
服用量や服用方法、副作用に対する対応などは、患者さまのご理解・ご協力が必要のある治療法です。

クリニック概要

  • 内科・呼吸器内科・アレルギー科・訪問診察・有床診療所19床
  • 医療法人社団 秀巧会
  • 稲城わかばクリニック
住所
〒206-0804
東京都稲城市百村(もむら)1604-7
TEL
042-370-0530
FAX
042-370-0531
電車
京王相模原線稲城駅から徒歩5分
南武線稲城長沼駅から徒歩11分
バス
稲城市保健センター(京王バス・小田急バス)

受付/診療時間

受付時間
午前 8:30~11:30
午後 14:30~18:30
※土曜日は13:30~

 ※基本的に診察終了時刻の30分前が
  受付終了となります
   

診療時間
9:00~12:00 /
15:00~17:00 ●※ /
17:00~19:00 /

(■については専門外来となりますので、詳しくはお問い合わせください)

は小児診察不可は14:00~ ※毎月第3金曜日のみ午後の診察が16:00~となります

※ 休診日:日曜日・祝日